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2021.11.30
月桂樹
夜の鴨川の流れに逆らって、下鴨神社まで自転車を走らせる。みっこさんから、剪定した月桂樹の枝葉を頂いた。月桂樹、別名ローリエ。数日かけて煮出すと赤系の色になるとのこと。前に、冬青の葉を煮出した時と同じ原理か。作業の合間に5日間かけて、のんびりストーブで煮出す。1日目は黄色みが強く、2日目3日目と煮出しを重ねる毎にだんだん深みのある赤色に。アルミ媒染で、赤みの強い橙色。鉄媒染では緑がかった灰色になる。
2020.04.08
オニノゲシ
そわそわ、つい携帯でニュースを見てしまう。ラジオで、手を動かすと心が落ち着くと、心療内科の先生が話してた。アトリエのまわりの雑草で染めてみる。たんぽぽのような花を咲かせるけれど、これはオニノゲシ。明治時代にヨーロッパから来た外来種。トゲがあり、茎が空洞になっている。花、茎、葉、全て一緒に煮出す。アルミ媒染で、花弁に似た黄色。鉄媒染で茎に似た緑。
2020.03.29
よもぎ
アトリエの線路沿い、桜は満開。春の大風に、桜が揺れる。心もサワサワ揺れる日、庭のよもぎの葉で染めてみる。部屋中、若い緑の香り。アルミ媒染で緑がかった黄色、鉄媒染で緑がかった灰色。春が溶けた。草木を眺めて、手を動かして、食べて、よく眠る。
2019.11.13
冬青②
2日間寝かせた冬青の抽出液は、酸化によって赤く変化していた。青々としていた緑葉から、こんなに鮮やかな赤が出るのかと台所で歓喜。染め上がりは、アルミ媒染で薄赤色。鉄媒染で紫がかった灰色。寝かせて、待って、出会えた色。
2019.11.10
冬青
冬青、ソヨゴと読む。葉がそよそよと風に揺れる音でソヨゴ、漢字は常緑樹で冬でも葉が青々と茂っているので冬青と書く。染料としては、青い葉から赤色が染まる魅力的な植物。1回目、火にかけると薄黄色の液が抽出された。鍋の横に集まるアクは、少し赤かった。赤色を抽出するため、染液を寝かせてみる。
2019.07.31
桐の葉
通るたびに気になっていた、大きな葉の正体は、桐だった。葉一枚で50cm、一枚だけ頂戴した。かつては、女の子が生まれたら桐の木を庭に植え、結婚のときにその材を使って箪笥を作って嫁ぎ先に持たせるという風習があったそうだ。アルミ媒染で緑がかった黄色。鉄媒染で茶色。