現在「かばんの健康診断」は、
メンテナンス受付期間中に
オンラインストアで受け付けております。
ぜひ、お気軽にご利用ください。

※メンテナンスは、haru nomuraの製品に限ります。
※メンテナンスのBefore・Afterを、弊社Instagramなどで使用させていただく場合があります。予めご了承ください。

1 染め直し

草木染めは化学染料で染めたものに比べ、色の退色が早いという特性があります。草木染めの退色の仕方は、くたくたと淡く褪せるのでそれはそれで美しいのですが、中には初めの鮮やかな色が好きだ!という方もいらっしゃると思います。また、長年使っていると色の好みが変わる場合もあると思います。そこでご提案したいのが、かばん全体の「染め直し」のメンテナンスです。例えば、茜色のかばんを使い始めの鮮やかな茜に染めたり、黄色のかばんを藍色に染め直してみたり。使ってきた色の上に新たな色を重ねて、自分だけの色のかばんにイメージチェンジしてみませんか。 食べこぼしなどのタンパク質系のシミなどには、天然染料が強く反応する為、どうしても染め重ねでそのシミが濃く浮き出てしまうことがございます。藍染めによる縹色やログウッドによる鉄紺色はこのたんぱく質系のシミにほとんど左右されないことが多い為、シミが心配な際は濃い色目で染めることをお勧めします。

〈料金表〉

・300g未満のもの:6,600円/1点
[製品例:巾着(小)(大)・Pocket・ストール・Ori goat Shoulder Flattote・定番トート(小)(大)・Stembag]
・300g以上600g未満のもの:8,800円/1点
[製品例:旅するかばん・お米のふくろ・フレコンバッグ(小)・Recordbag・大きなかばん]
・600g以上1kg未満のもの:11,000円/1点
[製品例:フレコンバッグ(大)・育てるしかく・1kg以上のものは お問い合わせください]

2 持ち手の補強

かばんで一番ダメージを受けやすいのが、持ち手の部分です。特に日頃から荷物の量が多い方のかばんをみると、持ち手と本体の接続部分が緩んできていたり、手が触れる部分の布がすり減っていたりします。「持ち手の補強」のメンテナンスでは、持ち手と本体の接続面を縫うことで強化したり、手が触れる部分に布を付けたす(持ち手クッション)ことで、持ち手へのダメージを減らします。新しい持ち手へ付け替えることも可能です。

〈料金表〉

・ミシンでの補強:3300円/1本
・当て布を付け足す補強: 5500円/1本
・新しい持ち手の付け替え:6000円/1本

3 ポケットの付け足し

harunomuraのかばんは、メンテナンスのしやすさとかばん自体の軽さを維持するため、基本的にポケットなどの機能が必要最低限の作りになっています。ポケットの付け足しのメンテナンスでは、「ここにポケットが欲しい」という使い手それぞれのご要望に合わせて、新たにポケットを取り付けます。布素材と革素材の2種類をご用意しております。

〈料金表〉

・布素材ポケット(小):4,400円/1箇所
・布素材ポケット(大):5,500円/1箇所
・革素材ポケット(小):6,600円/1箇所
・革素材ポケット(大):7,700円/1箇所

4 アップリケ

メンテナンスをしている中で、かばんの底面の角の部分に負担がかかり、擦り切れてほつれていたり、穴が開いてしまっているかばんとよく出会います。そのキズを勲章のようにあえて目立たせてしまうのが「アップリケ」のメンテナンスです。かばん本体と異なる布や糸を使って刺繍をしたり、キズより大きな布を貼ってみたり。補強をしながら、装飾性を持たせます。

〈料金表〉

・アップリケ(布での補強):4,400円/1箇所
・アップリケ(刺繍):5,500円/1箇所

5 ファスナーの付け足し

harunomuraのかばんの形は、直線縫いを基本とし、「シンプルな袋」のような仕立て方をしています。無駄な装飾が少ないため、生地の草木の色が引き立ち、軽量です。一方で、機能性を充実させたいニーズも受け入れています。特にファスナーの付け足しは、海外旅行に行かれる方に人気のメンテナンスです。ファスナーの素材・カラー、引き手の色は指定できません。予めご了承ください。

〈料金表〉

・ファスナー付け足し:3,300円/1箇所

「かばんの健康診断」

ブランドを立ち上げた当初から、商品が使用者に渡った「その後」のことが気がかりでした。その理由の一つとして、haru nomuraのかばんが天然の素材で出来ていることがあります。草木染めの製品は、化学染料に比べ退色しやすく、綿・麻などの天然素材は、化学繊維に比べ摩耗しやすい特性があります。そのため、かばんを使用して数年たつと、使用者の持ち方の癖や生活スタイルによって、色褪せる、擦り切れるという傷みや変化が生じます。そこで、販売後のかばんの定期的なメンテナンス「かばんの健康診断」をはじめました。

生まれる傷みや変化は、使用者の数だけあります。haru nomuraのメンテナンスは「元どおりに戻す」ことを目的としていません。ポケットが必要な人にはポケットを付け足し、気分を一新したい人には、かばんの色を全く異なる色に染め直すこともあります。このように、使用者に寄り添うかばんに「作りなおしていく」メンテンスです。そもそも、メンテナンスという言葉は、破損したものの機能の回復・維持や、資料の復元・保存という意味で捉えますが、その語源であるmaintain(良い状態を維持する)という言葉をひもとくと、ラテン語由来の「main(手)」と「tain(保つ)」が合わさったもので、この名詞形が日本語でよく使うメンテナンス(maintenance)になりました。そのことを理解すると、メンテナンスとは、物の状態をよりよく保つために手作業で行うさまざまな対処全般だと広く捉えても良いと思われます。

現在「かばんの健康診断」は、定期的に開かれるharu nomruaの展覧会や、オンラインショップで受け付けております。ぜひ、お気軽にご相談ください。