haru nomuraについて

インド茜の木の根っこ、ログウッドの幹、ヤマモモの樹皮、柿渋、クローブ、インド藍……。わたしたちの足元に根を張り、静かに呼吸する植物たちが、haru nomuraの色のみなもとです。

綿や麻などの天然の素材を、植物染料による手染めで染色し、かばんをつくっています。草木染めで染まる色は、草花のいのちよりずっと永く、けれども永遠ではありません。太陽の光や摩擦などの影響を受けて、ゆっくりと変化します。

帆布や麻を使い、直線縫いを基本に仕立てるかばんは、丈夫でかろやか。年月を重ねるほどに、色も、布の質感も、より柔らかく変わってゆきます。ひとつひとつ、時間をかけて手仕事から生まれるかばんが、一年、十年と、時を経て持ち手の暮らしに馴染み、育ってゆくように。布に生まれるただひとつの風合いを愛おしいと感じ、大切にしたいと考えております。

かばんの健康診断

かばんをより長く、心地よい状態でお使いいただくために、かばんのお直しをお受けしております。

傷の修理や、染め直しのほか、必要に応じてポケットを付け足したり、持ち手を補強したり、時にはまったく異なる色に染め変えることもあります。目指しているのは、使う人に寄り添うかばんに「作りなおしていく」メンテンスです。

おおらかな袋

haru nomuraらしいかばんのかたちを探し求めるその道すがら、目をとめたのは、人々の生活の営みから生まれた、シンプルで、使う人にとって心地のよいかたちでした。

例えば、昔ながらの米袋。工事現場でタフに働くコンテナバック。 ふらっと散歩にでかけたいときにあったらうれしい、そんな気分のままに想像したのはポケットのような四角い袋。身の回りにある道具の観察や、ユーザーとの対話にヒントを経て制作したかばんは、どれもが“袋”のようなおおらかさをもっていることが特徴です。

また、定番の商品を作る傍ら、製作中に出たきれはしを主役にした、アートピースのような一点物のかばんも作っています。性別や、年齢を問わず、haru nomuraのかばんが幅広い選択肢を持ち、自由に、使ってくださるその人の人生に染まってゆくことを願っています。

History

2025

Exhibitions

  • 2月
    haru nomura POPUP

    ちせ(京都)

    tooltip image
  • 6月
    haru nomura POPUP

    シサム工房(京都)

    tooltip image
  • 8月
    巡回展「Home Form」

    恵文社(京都)

  • 9月
    ひととものを紡ぐ展

    JOZU +(大阪)

  • 9月
    KYOTO CRAFT FLOW

    京都文化博物館別館(京都)

  • 12月
    巡回展「Home Form」

    準備中(東京)

Collaborations

  • 2月
    とっとり・とり・どり 因州和紙の染色

    恵文社(京都)

  • 4月
    Haru Hum Hug ステムバッグの作成

    HumHumHug(京都)

  • 5月
    暖簾製作

    ANTI MORAL SCHOOL(京都)

  • 7月
    CHICU+CHICU5/31 衣服の柿渋染

    山中倉庫。。(埼玉)

2024

Exhibitions

  • 3月
    haru nomura POPUP

    シサム工房(京都)

  • 6月
    5 essays

    VOU(京都)

  • 9月
    essay

    恵文社(京都)

  • 12月
    BricoHub

    KIRICAFE(京都)

Collaborations

  • 1月
    焚・型染めバンダナ制作

    (京都)

2023

Exhibitions

  • 3月
    haru nomura POPUP

    ジェイアール京都伊勢丹(京都)

  • 4月
    卯月の支度

    ちせ(京都)

  • 5月
    haru nomura POPUP

    京都岡崎蔦屋書店(京都)

  • 6月
    te no ri

    月ノ座(京都)

  • 8月
    巡回展「柿渋」 

    準備中(東京)

  • 9月
    巡回展「柿渋」 

    恵文社(京都)

Collaborations

  • haru nomura × KEIBUNSHA 柿渋染め和紙のブックカバー&栞 

    恵文社(京都)

  • HAGITSUGI DENIM BAG

    kioku手芸館たんす(大阪)

2022

Exhibitions

  • 2月
    haru nomura POPUP

    kioku手芸館たんす(大阪)

  • 3月
    haru nomura POPUP

    ジェイアール京都伊勢丹(京都)

  • 4月
    neutral colors

    準備中(東京)

  • 5月
    haru nomura POPUP

    松屋銀座(東京)

  • 8月
    Layer

    恵文社(京都)

  • 10月
    haru nomura POPUP

    Arts&Crafts(大阪)

Collaborations

  • 5月
    デットストックの「紳士服の染め直し」

    松屋銀座(東京)

2021

Exhibitions

  • 3月
    haru nomura POP UP

    ジェイアール京都伊勢丹(京都)

  • 4月
    haru nomura POP UP

    岡崎蔦屋書店(京都)

  • 7月
    スロウトリップ

    恵文社(京都)

  • 10月
    Colors 染めの世界・八幡はるみと卒業生

    京都芸術大学ギャラリーオーブ(京都)

2020

Exhibitions

  • 7月
    haru nomura POPUP

    kioku手芸館たんす(大阪)

  • 10月
    haru nomura POP UP

    月ノ座(京都)

  • 10月
    ふくろ と かばん

    恵文社(京都)

2019

Exhibitions

  • 6月
    haru nomura POPUP

    kioku手芸館たんす(大阪)

2018

Exhibitions

  • 1月
    育てるしかくの里がえり

    京都芸術大学ギャラリーオーブ(京都)

  • 4月
    春風のかご

    ちせ(京都)

2017

Exhibitions

  • 9月
    ・つぶ・つぶ・つぶ・の首飾り

    シサム工房(京都)

Collaborations

  • torici×haru nomura knit Collection

    同時代ギャラリー(京都)

2016

Exhibitions

  • 6月
    48の茶と100の鼠

    モーネ工房(京都)

  • 8月
    48の茶と100の鼠

    ガレリア表参道(長野)

  • 10月
    「野村春花」のかばん展

    青玄洞(北海道)

  • 12月
    暮れのいろ

    ちせ(京都)

Collaborations

  • 12月
    京町家ホテル四季十楽・草木染めインテリア

    四季十楽(京都)

2015

Exhibitions

  • 3月
    記憶のかばん

    京都芸術大学ギャラリーオーブ(京都)

  • 8月
    旅するかばん

    うわのそら(兵庫)

  • 8月
    旅するかばん

    ちせ(京都)

  • 10月
    ニュイ・ブランシュKYOTO 2015

    The Terminal KYOTO(京都)

Collaborations

  • 10月
    130室の客室アート

    アーバンホテル京都二条 Premium(京都)

2014

Exhibitions

  • 3月
    harunomura

    恵文社(京都)

  • 8月
    大きなかばん

    idギャラリー(京都)

  • 9月
    1日だけのかばん屋さん

    idギャラリー(京都)

2013

Exhibitions

  • 3月
    育てるしかく

    京都芸術大学(京都)

  • 8月
    RADICAL SHOW 2013

    渋谷ヒカリエ(東京)

Source

染色の過程で欠かすことのできない水。
ブランドが京都で積み重ねてきた11年間、
琵琶湖疎水を通じて、京都の人々の暮らしを、
そしてharu nomuraのものづくりを
支えていたのが琵琶湖の豊かな水です。

偶然にもその水脈を辿るようにして、
2025年の春からは京都と滋賀の
県境にある町に拠点を移し、
活動を続けていきます。

雑木に囲まれ、動物がときどき
顔をのぞかせるその町は、
いつも風の音がしています。
植物たちが眠りに入る冬には、雪が降ります。

ブランドの名には
「春の村」「spring village」
という意味合いがあります。
あたたかな空気にさそわれて草木が芽吹き、
そこかしこに色があふれる春の、
言葉にし尽くせないよろこび。
長い冬の後に、雪の下から生えてくる緑のように、
柔らかく瑞々しいブランドでありたい。
これからも変わらない想いです。

野村春花

1990年 長野県生まれ 京都造形芸術大学(現京都芸術大学)染織テキスタイルコースで学び、草木染に出会う。
在学中に「haru nomura」を立ち上げ活動を開始。年に数回開く展示会にてかばんを中心にした作品を発表・販売。
かばんを製作する傍ら、企業、個人を問わず、草木染の技術をつかったコラボレーション商品の開発にも携わる。
2018年 京都府東山にアトリエを構える。 2025年 滋賀県比叡平にアトリエを移転。

  • Graphic design|Nakamura Kentaro 
    デザイン|仲村健太郎
  • Photography|Yuki Moriya, Hirotsugu Horii 
    写真|守屋友樹、堀井ヒロツグ
  • Web design|Kayoko Kobayashi、Yuko Sano 
    ウェブデザイン|小林加代子、佐野柚子
  • Illustration|Shinpei Yoshida 
    イラスト|吉田紳平
  • Writing|Fuko Sukumoda 
    ライティング|粠田風子