2020.01.29
きれはしかばん、かたちの塩梅
欠品していたきれはしかばんを、本日Storeに入荷しました。
今回は、お客様からのリクエストが多かった、ファスナー付き、斜めがけのきれはしかばんです。全て内ポケット付き。使いやすさと、きれはしを主役にしたヘンテコさ、かばん一点一点かたちの塩梅を吟味しながら作りました。
かばんの製作過程で、どうしても生まれてしまう布のきれはし。
きれはしは細長かったり、変形していたり、絡まり合ったり、ほつれていたり、色もさまざまです。きれはしかばんは、きれはしを主役に、できるだけハサミを入れず、ほつれや絡まりも大切なエッセンスとして生産につなげています。
きれはしかばんは自由なかばんですが、作る過程で無意識の制約があることに、最近気がつきました。
すなわち、かたちの塩梅。
どうやってかたちの味加減を確かめているか、という部分です。
<きれはしかばんのルール>
①きれはし同士の心地よい色合わせで繋ぐ
②主役のきれはしにあわせてかたちを作る
③かばんのキャンパスにきれはしで模様を描くように作る
④はみ出したり、絡まったり、隣り合う素材の面白さで繋ぐ
⑤あくまでも、使うものであることを意識する
今のところ大きく分けるとこの5つ。
①〜⑤を行ったり来たりする場合もあれば、かばんによっては、①が強くなったり、③と④のが同じくらい作用したりと、主役のきれはしによって変わってきます。
作り続けながら自然に生まれた、きれはしかばんのかたちのルール。
時にはルールからはみ出したり絡まったりしながら、きれはしかばんは生まれています。