2022.12.01

haru nomura と人 vol.6 勢野五月葉・野田耕平(User)

haru nomuraの周辺の人たちにスポットを当てたインタビュー形式のコラム「haru nomuraと人」。第6回目のゲストは、日本画家の勢野五月葉さん・画家の野田耕平さんの作家夫婦です。並んで歩いている後ろ姿を眺めているだけで幸せな気持ちになる…そんな素敵なご夫婦で、お二人のたおやかな空気感や暮らし方が一つの作品のよう。

ちょうど一年前、妊娠・出産のタイミングでフレコンバッグをお求めいただきました。人生の節目にかばんを選んで下さったことが印象的で、新しい家族が増えたその後の暮らしや、かばんの様子が気になっていました。

今回はお二人に、制作活動について、家族での暮らしについてのインタビューをしました。

Q.普段のご自身の活動や、京都での暮らしや家族について教えてください。

勢野:大学で日本画を専攻していました。その時学んだ「写生」という過程を大切に、絵画作品を制作しています。具体的に説明すると、植物や石などをモチーフに岩絵の具を用いて描いています。日常とか、なんの変哲もないような風景の中から、どこかきらりと光る瞬間に巡りあえたらと思い描いています。また出産した直後に児童書の挿絵のお仕事をしました。娘がハイハイする前だったので、隣で面倒を見ながら描いていました。大変でしたがよい思い出です。

野田:絵を描いています。数年に一度の個展と、毎夏軽井沢で陶芸家の姉との二人展で作品を発表しています。毎日の生活の中、キャンパスに向かえる時間は制作しています。季節や聴いている音楽、出会った人、読んだ本など、自分がいいなと感じたものを自分なりの表現でキャンパスに表せたらなと思っています。実家が大原で、今は西陣に住んでいます。月に数回、手伝いがてら大原に帰って、合間に森や裏山の谷沿いを散策しています。ちょっとでも山の空気を感じたいなぁと、西陣の家の坪庭に、山で拾った石を置いたり、植物を植えたりして遊んでいます。

Q. haru nomuraのかばんとの出会い。

勢野:野村さんが先生をしていた大学の職員をしていたことがあり、それがきっかけです。一緒に働いていた渡邉星子さんがharu nomuraの鞄をいつも使っていて「丈夫そうで、使いやすそうで、物がいっぱいはいりそう」と思っていました。

野田:妻がママバックに使いたい、欲しい鞄があるよ、とフレコンバックを教えてくれました。ちょうど恵文社で展示されてる時に見に行き丁寧に説明していただいて、僕も良いなと思いました。

Q. haru nomuraのかばんにまつわるエピソードがあれば、教えて下さい。

勢野:赤ちゃんと自分の荷物を入れるのにフレコンバッグを使っています。オムツや哺乳瓶、母子手帳などポケットを活用して使っています。沢山入るので、出先で買い物した時も野菜とかいろいろ入るので助かっています。まだ使いだして1年程度なので、どんな風に鞄が変化していくかも楽しみに使っています。

野田:家族で出かけるとき、妻が赤ちゃんを抱っこしてくれてるときは僕が鞄を持ちます。妻がたくさんのポケットを上手く使いこなしてくれているので、パスされた僕もとても使いやすいです。3年前に亡くなった染織作家の叔母の遺品整理を野村さんに手伝っていただきました。その時アトリエから出てきたエプロンをフレコンバックと一緒に染めて、サプライズでいただきました。何てことのない無地のエプロンだったのですが、染めていただいたことでとても力強く、雰囲気のある一点物になりました。

Q.来年はどんな一年にしたいですか。

勢野:ちいさな娘と一緒にいろんな経験が増えることが楽しみです。あと本を読んだり、ゆっくりものを考える時間を確保するのが目標です。

野田:来年というかずっとですが、作品と共に自分も成長していきたいです。あと自動車の運転免許を取りたいとか、家で揚げ物に挑戦してみたいなぁとか、そんな感じです。

Q.さいごに

勢野:赤ちゃんを授かって、授かった後の生活、特におでかけについて考えたとき、野村さんの作った鞄を持ちたいなあと思いつきました。
私の使ってるフレコンバック(L)は今まで使ってきた日常使いの鞄と比べるとかなり大きくはあるのですが、日々のいろんな「もしも」に対応できる心強い鞄です。大きな鞄から「もしも」の為に準備していたいろんな物を取り出す自分の姿を考えると、なかなか心強いです。
娘が自分の荷物を自分で持つようになる頃、軽く柔らかく育った鞄に写生道具や本を持って出かけるのも楽しみのひとつにとっています。

野田:フレコンバックは家族の日常にすっと入ってきてくれました。これからも相棒として、一緒に過ごしていくんだろうなぁと思っています。

【Profile】
勢野 五月葉 SENO Itsuha
京都市立芸術大学大学院日本画修了
主な展示、第一回 続(しょく) 「京都 日本画新展」優秀賞(2014年/美術館「えき」KYOTO)、「ARTIST WORKSHOP@KCUA by Ellen Altfest/The Hundred Steps」(2015年/ 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)、「石をのせた船」(2019年/ 堀川御池ギャラリー)
児童書「ざぶんざぶ~ん」(幻冬舎メディアコンサルティング)の挿し絵を担当

野田 耕平 NODA Kohei
京都市左京区大原生まれ
京都京都教育大学美術科教育書道科卒業
在学中から絵を描き始める
過去の個展、2009年「静かな波動」、2011年「織りなす想い」、2014年「旋律がなる」、2021年「たどりの余韻」(全てルーサイトギャラリー/ 東京 )
2012年から毎夏「野田直子・耕平 姉弟展」(ルーサイトギャラリー 追分店/ 長野 )

2022.11.20

Flattote &Ori goat

11/20~Storeにて、「Ori goat shoulder」と「flattote」を発売開始しました。

また発売に先行して、haru nomura HPの「Bags & Products」に新作「Ori goat shoulder」「flattote」のページを追加しました 。今回も画家の吉田紳平さんに、新作に合わせた人物のイラストを「貼り絵」の手法を用いて作成いただきました。

イラストをクリックすると、それぞれの商品の詳細を見ることができます。これまで未公開だったイメージ写真も並びます。2022年のイメージ写真は、写真家の堀井ヒロツグさんです。ウェブデザイン&Stylingは、Studio Kentaro Nakamuraのスタッフの皆様です。「Bags & Products」のページの積み重ねによって、ブランドの輪郭がよりはっきりとしてきたように思います。

携帯とPCでも写真や見え方が変わるので、ぜひ両方でお楽しみください。

2022.11.01

haru nomura と人  vol.5小林加代子(ウェブデザイナー)

haru nomuraの周辺の人たちにスポットを当てたインタビュー形式のコラム「haru nomuraと人」。第5回目のゲストは、ウェブデザイナーの小林加代子さんです。
 
実店舗のないharu nomuraにとって、ウェブサイトはお客様と繋がる重要なツールです。ウェブデザイナーの小林加代子さんとの出会いが、haru nomuraの活動を外へと広げてくれました。クリックやスクロールする度に、発見がある活きたウェブサイト。朗らかな加代子さんの人柄に安心して身を委ねながら、広く世界に開かれたその地を一緒に耕してきました。過去や現在の活動を伝える役割としてはもちろん、次にどんな種を蒔くのかな?と、見る人にブランドの未来を予感させる地でもあります。
 
今回は小林さんに、ウェブデザインという仕事や京都での暮らし、haru nomuraのウェブサイトの見所についてインタビューをしました。

Q.普段のご自身の活動や、京都での暮らしについて教えてください。

2019年よりStudio Kentaro Nakamuraに所属し、vol.4でご紹介いただいたパートナーの仲村と一緒に働き始めました。スタジオ内では主にウェブサイト制作全般を担当していますが、メンバーそれぞれの専門性によるおおまかな棲み分けはありつつも、領域の垣根なく全員でアイデアを出し合ったり、ディスカッションしながらプロジェクトに取り組んでいます。

もともとは大阪で広告系のウェブ制作会社に勤めていましたが、スタジオへの所属をきっかけに京都に引っ越してきました。京都は文化芸術が近く、アーティストの多い街だと思います。そんな土壌も手伝って、最近は仕事の方向性が大きく変わってきたように感じています。また、野村さんをはじめ、ものづくりを生業とする方が周りに増えました。みなさんから刺激を受けながら、毎日を楽しく過ごしています。

Q.ウェブデザインに関わるきっかけ。

小学生の頃から、遊びの延長で自分のウェブサイトを作っていました。BBSなどで交流が生まれ、全く違う地域に住む友達ができたりしていましたね。今では当たり前になりましたが、当時はインターネットを通して遠くの人とコミュニケーションを取れることが、ただただ楽しかったです。

その後、興味の対象が「本」に移り、大学ではエディトリアルデザインを学び……と紆余曲折ありましたが、いろいろな巡り合わせがあって、就職をきっかけにWebデザイナーになりました。就職した会社は分業制ではなかったので、デザインだけでなくコーディングや公開後の運用など、Webサイト制作の幅広い経験を積むことができました。今では、前職での経験を活かしつつ、自分と仲村のベースであるエディトリアルデザイン的な考え方とミックスさせながら制作を続けています。

Q.haru nomuraのHPの見所は?

haru nomuraのかばんの魅力は、染めによる色の揺らぎと、かばんの形の実験性が同居しているところだと思います。その魅力をウェブサイト上でどのように伝えるか、野村さんや仲村と話し合いを重ねながら考えていきました。特に「Bags & Products」では、イラストから作品写真、テキストへの流れを味わっていただけたら嬉しいです。

もうひとつは、野村さんの染めの実験場である「Iro-Nikki」。野村さんのまなざしによって日常の中に発見された色たちが、動画と言葉で綴られています。ちなみに、色日記のコーナーには、春夏秋冬の季節ごとに背景色が変わるという隠し要素もあったりします。僅かな差ですが、ぜひ何度もページに訪れてみてください。

Q.haru nomuraのかばんでお気に入りがあれば、教えて下さい。

フレコンバッグです。野村さんにはじめて試作を見せてもらった時、工事現場などで使われる袋と草木染めかばんの組み合わせに、びっくりしたのを覚えています。

実用面でも、重い荷物が軽く感じられたり、内側のポケットで小さい荷物を整理できたり。ベルトに長物や上着を差し込んで運んだりすることもあります。夫婦でシェアして使っていますが、オンオフ問わず荷物が多い私達にとって、頼れる存在のかばんです。


 
Q.さいごに

Lサイズのフレコンバッグを愛用していましたが、先日、Sサイズも追加オーダーしました。最初は墨色が欲しいと思っていたのですが、恵文社さん別注カラーの灰緑に。濃い色は、いつか染め直しのメンテナンスをお願いする時の楽しみにとっておこうと思っています。自分と一緒にかばんを育てていくような感覚で、haru nomuraのかばんを持ち始めてから、歳を重ねるのが楽しみになりました。

haru nomuraにはメンテナンスの取り組みがありますが、自分の領域であるウェブサイト制作にもメンテナンスの考え方があります。公開して終わりではなく、状況に応じて手を加えていくことで、その時々にあった形にしたり、少し先の未来を想像したりする。haru nomuraのウェブサイトも、ブランドの成長と並走しながら、その変化を伝える場にしていけたらと思います。


 
【Profile】
小林 加代子 Kayoko Kobayashi
1990年兵庫県生まれ。京都府在住。神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科卒業。ウェブ制作会社勤務を経て、2019年よりStudio Kentaro Nakamuraに所属。主にウェブサイト制作を担当。

【Instagram】
@kbyskyk

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